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陳式太極拳とは

ここでは、「陳式太極拳とは」 に関する記事を紹介しています。

               陳式太極拳・おいらの虎の巻と独り言 もくじ



以前 「馬虹老師の套路はぎこちなく見えるのですがなぜですか?」 という質問を受けた事がある。

「ぎこちない」 と言う表現はあまり快く聞こえませんが、
実は私もこの様な質問を私の老師や先輩たちにしたことがあります。
その答えは、私に限らず老師や先輩方も程度の違いこそあれ
ある意味で 「ぎこちない」 と思っていることです。
 
老師、先輩方、私の意見をまとめますと、

1: 始められた年齢が遅い・健康回復を目的として始められたので 
   “武” を指導する武術家としては身体能力 (筋力・体力・ハッケイなど) 
   に限界があり、また求めている形に若い頃から始めた人とは違いがある。

2: 馬虹老師は 「あくまで私が伝えている拳は陳照奎宗師に教わったものなので、
   その形を変えることはするべきではない」 と言う理念を持っておられ、
   当時伝えられた 「初心者から指導するため、分解動作もわかりやすく、
   最も体に負担の大きく、また効果のある(低架)」 
   をそのまま現在まで鍛練・指導してこられている。

3: 教養が高く、教育・執筆活動に従事してこられた方なので、
   尊敬する陳照奎宗師に指導されたことを、とにかく正確に記録をとり忠実に
   表現することを目的とした。

などが挙げられると思います。

馬虹教材


老師も兄弟子達も

  「もう少し長く鍛練を積んだものらしく、初心者に教える様な分解動作を
  そのまま繰り返すのではなく、流れるようにするべきではないのか」

と思うことがあります。

たしかに長く鍛錬を積んだ老師達の套路は流れるような美しさがあり、
また踊りに例えられることもありますし、私もそれを少しづつ目指すように言われています。

しかし指導者の多くは鍛錬を始めてすぐに一人前の顔をし、自ら少しずつ形を変え、
指導・強制・助言をされることなく(されても聞かない)、その程度のレベルで指導している
傾向がとても強いのはご存じではないでしょうか?
この様な状況を中国語では “翅膀硬了就想飞走” と形容します。

正しい指導をするには、生徒の力量に合わせて指導方法を変えなければなりませんが、
細かい動きを踊りのように繋いでいったため、分解動作・用法という最も大事な部分が
とても曖昧になっている自称達人が多いような気がします。

動作を正確に分解せずに指導する方もいます。そんな指導者の拳を何年鍛練したとしても
それはあくまで “オリジナルと癖” を受け継ぐことになります。 
(長い鍛練の末の武術的に正しい変化なのか、ただのオリジナルで癖なのかの
基準は私にはまだあまり解りません。)

賛否両論ありますが、馬虹老師は 「達人」 ではなく 「初心者」 として、
指導されたものをそのまま鍛練・指導しておられます。

もちろん完璧な人間はいませんので、私も老師も兄弟子達も馬虹老師に対して不満はあります。
(形を少しでも流れるように変えると怒るし、おまえはダメだ!!と直接みんなの前で怒鳴られる)

しかし私や老師、兄弟子達は 「陳照奎宗師から正確に伝えられた拳」 
を学びたいので馬虹老師を選んだのです。

関連記事:陳式太極拳11代伝人 馬虹
      :馬虹老師 套路 YOU TUBE動画
      :陳式太極拳12代伝人 李力民
      :陳氏18世 陳式太極拳10代伝人 陈照奎



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第1势   预备势 yu bei shi
第2势   金刚捣碓 jin gang dao dui
第3势   懒扎衣 lan za yi
第4势   六封四闭 liu feng si bi
第5势   单鞭 dan bian
第6势   金刚捣碓 jin gang dao dui
第7势   白鹤亮翅 bai he liang chi
第8势   斜行 xie xing
第9势   初收 chu shou
第10势 前蹚拗步 qian tang ao bu
第11势 第二斜行 di er xie xing
第12势 再收 zai shou
第13势 前蹚拗步 qian tang ao bu
第14势 掩手肱锤 yan shou gong chui
第15势 十字手 shi zi shou
第16势 金刚捣碓 jin gang dao dui
第17势 庇身锤 bi shen chui
第18势 青龙出水 qing ling chu shui
第19势 双推掌 shuang tui zhang
第20势 三换掌 san huan zhang
第21势 肘底锤 zhou di chui
第22势 倒卷肱 dao juan gong
第23势 退步压肘 tui bu ya zhou
第24势 中盘 zhong pan
第25势 白鹤亮翅 bai he liang chi
第26势 斜行拗步 xie xing ao bu
第27势 闪通背 shan tong bei
第28势 掩手肱锤 yan shou gong chui
第29势 大六封四闭 da liu feng si bi
第30势 单鞭 dan bian
第31势 运手 yun shou
第32势 高探马 gao tan ma
第33势 右擦脚 you ca jiao
第34势 左擦脚zuo ca jiao
第35势 转身左蹬脚 zhuan shen zuo deng jiao
第36势 前蹚拗步 qian tang ao bu
第37势 击地锤 ji di chui
第38势 翻身二起脚 fan shen er qi jiao
第39势 护心锤 hu xin chui
第40势 旋风脚 xuan feng jiao

 

 

 

第41势 右蹬脚 you deng jiao
第42势 海底翻花 hai di fan hua
第43势 掩手肱锤 yan shou gong chui
第44势 小擒打 xiao qin da
第45势 抱头推山 bao tou tui shan
第46势 三换掌 san huan zhang
第47势 六封四闭 liu feng si bi
第48势 单鞭 dan bian
第49势 前招,后招 qian zhao , hou zhao
第50势 野马分鬃 ye ma fen zong
第51势 大六封四闭 da liu feng si bi
第52势 单鞭 dan bian
第53势 双震脚 shuang zhen jiao
第54势 玉女穿梭 yu nv chuan suo
第55势 懒扎衣 lan za yi
第56势 六封四闭 liu feng si bi
第57势 单鞭 dan bian
第58势 运手 yun shou
第59势 双摆莲 shuang bai lian
第60势 跌叉 die cha
第61势 左右金鸡独立 zuo you jin ji du li
第62势 倒卷肱 dao jian gong
第63势 推步压肘 tui bu ya zhou
第64势 中盘 zhong pan
第65势 白鹤亮翅 bai he liang chi
第66势 斜行 xie xing
第67势 闪通背 shan tong bei
第68势 掩手肱锤 yan shou gong chui
第69势 六封四闭 liu feng si bi
第70势 单鞭 dan bian
第71势 运手 yun shou
第72势 高探马 gao tan ma
第73势 十字单摆莲 shi zi dan bai lian
第74势 指裆锤 shi dang chui
第75势 白猿献果 bai yuan xian guo
第76势 六封四闭 liu feng si bi
第77势 单鞭 dan bian
第78势 雀地龙 qiao di long
第79势 上步七星 shang bu qi xing
第80势 退步跨虎 tui bu kua hu
第81势 转身双摆莲 zhuan shen shuang bai lian
第82势 当头炮 dang tou pao
第83势 金刚捣碓・收势 jin gang dao dui, shou shi

 

   各色は代表的な重複動作です。

 

 

関連タグ : 跌叉,



陳式太極拳は大きく分けて、老架、小架、新架、忽雷架、競技の5つに分けられると思います。
いくつかを練習されている方もいます。

これを “流派” と定義することもできると思いますが、むしろ “陳式太極拳” の前に
名前・武術館・概念などを付け足したものを “流派” と定義することもできると思います。
このような “流派” は形・流れ・などを編集しておりますので比較的新しく、
「伝統陳式太極拳」 と定義するのはすこし無理があるでしょう。

taichitu.jpg


同じ “架子” でも、 同じ “老師” の下で鍛練した指導者達でも先生によって
多かれ少なかれ違いがあることはご存知の通りです。 
いろいろ原因がありますが一番大きな原因は “中国武術” は “日本武道” の様に、
各流派に権威・権限を持った中核があり、全国各地で同じ水準、形を学ぶことができるなどの
構造とはまったく異なります。(日本式も賛否両論あります)
つまり基本的には各先生がバラバラです。中国武術にも “段位” がありますが、
日本武道の “段位” と比べればほとんど意味がありません。

それぞれの先生方がそれぞれの経験・理念・重点・力量・目的などに合わせて表現しているので、
初めて見ると

    「違う動きに見える、異なる流派にみえる」

などと思ってしまう訳です。違う先生に本格的に学ぶのなら套路を一からやり直す必要があります。
私も全てやり直しました。

著名な先生方では、陳小王・朱天才・王西安・陳小星・馬虹・陳愉・陳正雷・張基林などが
いらっしゃいますが、それぞれ違い(持ち味)があります。


mahong3.jpg
  中国当代13名太極拳大師、馬虹先生と。


陳式太極拳とは?

中国のさまざまな太極拳流派の中で最も古い流派。
河南省温県陳家構が起源とされる。

陳家第九世、陳王廷が創り上げた陰陽、剛柔、速い遅い、を兼ね備えた拳法。
太極拳五路、砲垂一路、百八式長拳一路、双人推手、刀、剣、槍などから構成される。

陳家第14代、陳長興が受け継がれた陳式太極拳の基礎の上にいくつかの異なる
拳法の奥義を組み込み纏め上げたのが現在の陳式太極拳一路、二路(砲垂)の原型。

陳長興の弟子の一人、陽露禅が陳式太極拳に独自の理念を組み込み創り上げたのが楊式太極拳。
楊式太極拳の発展に伴い武式、呉式、孫式など様々な太極拳が生み出される。


一般的に太極拳は動きが緩やかだと思われていますが、「速い遅い」の特徴を兼ね備えた
陳式太極拳も例に漏れず、ふだん套路を練習する時の速度は緩やかです。
動きが緩やかなので「遅くて退屈だし、楽をしているように見える」と思う人もいる様ですが、
実はその反対で遅ければ遅いほど精神的にも肉体的にも負担が掛かります。
私も先生から一路30分から40分掛けるように言われています。

しかし実は陳式太極拳はすごく動きが速いです。

格闘技の攻撃を例えるのに

     空手の突きを 「石のような」
     ボクシングのパンチを 「鉄球のような」   
     テコンドーの蹴りを 「バットのような」 
     ムエタイの蹴りを 「鞭のような」

などなどありますが陳式太極拳の場合 「感電したような」 と例えられます。

この 「感電」 に意外と誤解があるのですが、別に見えない 「気」 とかなんとかの力で
打撃するわけではなく、基本的に陳式太極拳の攻防が最も有効に発揮できる間合いが
非常に近いので
   
   「相手の見えない角度・反応できない距離・速度、相手を不安定な状態にしてから打つ」

という事から

  「感電したように、攻撃が見えない」

と言われています。 陳式太極拳の実際の攻防で繰り出される発勁の速度は、
最も 「速い」 武術の一つです。(相当鍛練を積んだ方でないと無理です。
その為、その発勁を表現するため頭や拳をブルブル故意に振る動作を取り入れる方が多いです)