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李老師の教え

ここでは、「李老師の教え」 に関する記事を紹介しています。

               陳式太極拳・おいらの虎の巻と独り言 もくじ



 李老師からも度々、

    「毎日イメージトレーニングをするように!!」

と言われています。

陳式太極拳は套路が長くまた複雑なので、空間認知能力・想像力など頭脳を鍛えるのにも
とても有効です。記憶力トレーニングのいわゆる “文字の立体視トレーニング” などの
応用にも当たりますし、やはり何を学ぶにしても “出力” と “入力” のバランスが大事です。
これも難易度をどんどん上げてゆこうとすると、脳にとても負担がかかるので結構ぐったり疲れます。
 
陳式太極拳の動作は360度ですので、立体的な自分を映し出して観察するのは
かなりの鍛錬が必要です。ただ真面目にイメージトレーニングすると1、2路で1時間を
超えてしまいますので、なかなか時間を確保するのが難しいでしょう。
私は夜、ベットに入ってから羊を数える代わりに套路を打ちます。

そのまま等身大の自分を操作して套路を打つのが比較的簡単です。
(動作の名前はかならず組み込みましょう) 鍛練に慣れてくると難易度をあげてゆきます。

たとえば、自分の前や後ろに “もう一人の観察する自分” を立たせ、
その “もう一人の観察する自分” の目で観察する、幽体離脱して自分の真上から観察したり、
自分に透明なアクリル板の上で套路を打たせ、真下から足運びのみ観察する、
ディスカバリーチャンネルの番組の様に時に動きを止め、360度の角度から観察し、
ポイントを拡大させ、矢印・解説・用法などを組み込みます。
背景は暗闇・真っ白な空間・鏡の部屋・竹林・日本庭園・体育館など、
余裕があればギャラリーや美しい女性を登場させてもよいでしょう。

大事なポイントは

   1: 断片的ではなくできるだけ “套路を最後まで通して打つ” 
   2: もう一人の観察する自分は360度の角度から出来るだけリアルに観察する。
   3: 3次元動作の方向をしっかり把握する。

ということです。

ただしあまり考え込むと興奮して眠れなくなるか、夢を見て 「ビクッ」 としますのでほどほどに。


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    Imsomnia; 私の親友でオーストラリアはブリスベンで活躍しているアーティストの作品です。

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北京に留学など長期間滞在予定のある方で、李先生に伝統陳式太極拳を習いたい方は
メールにてご連絡ください。李先生に伝えておきます。

  e-mail address; yentownbeer2@yahoo.co.jp

あくまで私は紹介するだけなので、(紹介の有無では全然違います)
学費・場所・時間は直接交渉してください。

中国語が全く解らない・週に1回しか時間が取れない・何となく体験してみたい・
表演武術が学びたい・積極的ではない・2か月の短期間などの方はご遠慮下さい。

もちろん年齢・性別・経験などは問いません。

武術鍛練は当然地道な道のりですが、積極的に鍛錬し・積極的に要求する生徒には
どんどんレベルを上げて指導して頂けます。 鍛練の目的・期間は生徒それぞれですが、
3か月・6か月・1年・2年と続けるうちにかならずバランスのとれた体と精神・
自分に対する自信・語学力とともに高い武力 
(陳式太極拳の理論、関節技をはじめとする方法・发劲・打法・体法)が
身につきますので、中国を離れたとしても生涯正しく続ける事ができます。 
また 「自分に対する自信」 を養うことは人生がいろんな意味でまた1つ豊かになる
という事にもなると思います。

基本的に鍛練は屋外で行います。大学などの体育館や寮のロビーなど使用可能な場合は
来ていただけるかもしれません。交渉のお手伝いは出来ます。

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もちろん武術を学ぶ時は、実際に先生とお会いして、少しだけでも “拳” を拝見させて
頂いた上で決めるのが一番です。この点は李先生も承諾いたします。

李老師の情報はこちら 陳式太極拳12代伝人李力民 

また私の “套路” をYOU TUBE にアップロードしておりますのでご覧ください 私の套路


注; 良い見本という訳ではありません。
李老師の指導するスタイルの “套路” の参考になるということです。





「なかなか武術鍛練の時間が取れない」 「練習の場所がない」 などの悩みを抱えている方も
多いのではないでしょうか? 私も仕事・勉強などの関係上、毎年鍛練時間が少なくなっています。
2005年は “武術・中文” と言う目的で中国に来ましたので、1日平均6~8時間は鍛錬していましたが、
2006年は2~4時間、2007年以降は1~3時間程になっています。

短時間でもできるだけ “毎日” 続けることが一番理想的ですが、
なかなか日々の生活の中で理論上算出できる時間を、実際に利用するには
とても強い “意思” が必要です。

また、中国とはいえどなかなか鍛練に向いた “場所” はありません。近くに広めの公園が
あるのが理想的ですが (私は本当に部屋を移る時はまず “公園” を基準にします。
広くて人の少ない鍛練環境がないと、とても強いストレスを感じます) 中心部では
なかなかそうもいきません。北京はあまり雨が多くないので、自転車で30分ほどかけて公園に
行ってもあまり “苦” になりませんでしたが、上海ではとにかく雨が多いので
鍛錬中止・中断が多いので困ります。

そんな事を考えていると李先生から教わった

   「中国武術には “打拳在卧牛之地 da quan zai wo niu zhi di ” という言葉がある。」

という言葉を思い出した。これは 

   「牛が寝ている所にいって、牛の尻を殴り拳を鍛えるのだ!!」 

という意味です。(うそうそ) 本当の意味は

   「時間が無い・場所が無い・環境が無いなどというのはただの言い訳にすぎん。
    牛が寝転がれる広さの場所があれば常に鍛錬はできるのだ!!」

ということです。 私も実行できてませんが・・・。

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   牛です 


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北京も本格的に寒くなって参りました。以前はにぎやかだった広場も気温が下がるにつれて
だれも居なくなってしまいます。 暖かい頃はたくさん武術鍛錬をしている人達をよく見かけますが、
寒いと若者達でさえ来なくなってしまいます。 この現象はどの公園でも同じです。
李先生の生徒の幾人かも(中国人)寒いので来ません。 
結構中国の人たちは自由気ままに鍛錬するので未だに私はあきれてしまいます。 
寒いので鍛錬しない武術ってなんだろう?

二ヶ月ほど前から新しい生徒が入門しました。イギリス人のエリックとアメリカ人のジョンです。 
ジョンはとても日本好きでアメリカから持ってきた本がなんと「木の葉隠れ」です。

エリックはまだ殆ど中国語が出来ないので言葉の面では交流がスムーズではありませんが、
李先生は外国人の指導経験がとても豊富なので生徒は自然に
体に正しい套路をしみこませることができます。
 
李先生は一度に多くの生徒に指導することを好みませんので、
生徒の時間にあわせてはっきり言って一日中指導しています。 
生徒の隣で分解動作を何度も模範して見せた後、目の前で何度も何度も動作を
繰り返し練習させます。中国武術には「言伝身教」という言葉があります。 
武術鍛錬の理想的な鍛錬環境ですが、先生に何度も体に触れてもらい、
時には叩かれながら指導、矯正してもらうのはされる方も当然大変ですが、
指導者側もとても疲れるので、実践されている先生はとても少ないです。
また一度に多くの生徒に指導する場合、見る角度、一度に注意できる生徒の動きには
とても限界があるので、李先生は目の前で一人一人とても細かく指導します。 

もちろん生徒の目的や身体能力、経験、健康状態によって指導方法を使い分けます。 
陳式太極拳の健康効果は世界中で認識されいますが、李先生の生徒の中にも
とても病弱な生徒が健康な体を夢見て入門されています。 毎日薬を服用し、
汗をかくことさえ恐れていた生徒も今では血色もよく、体のバランスが少しずつ整ってきたのが
自他共に感じることが出来ます。 なにより胸を張って街を歩くようになっています。

套路の完成度を上げるのにとても計画的で、複雑な指導方法を使用します。
初心者、経験者、熟練者では、表現できる能力が当然違います。 初めて套路を覚えて、
ある程度鍛錬を繰り返したあと、またはじめから、一から細かく改良して行きます。 
たとえば私の場合、現在の「套路、一路」は五回目の改良中です。未だに

   「そういうことだったのかぁ」

ときずいたり、見たことも無い細かい動きを要求されることが毎日のようにあります。
一年半も毎日のように先生を見ているのに見たことも無いので、

   「先生、初めて目にしましたよ、そんな複雑な動きは」

と尋ねると、

   「当たり前だろ、初めて見せたんだから。 以前に見せても理解でけんだろうが。
   まだ他の生徒には教えてないよ。また少し成長したら少しずつ教えてやるよ。」

涼しい顔でそう答えてくれます。 みんなの套路を観察するとき本当に教えていないことが解りました。

そんな底なしに深い指導方法を実践している李先生の少し本気を出した套路を
拝見したことがあります。 動きが表現しがたいほど柔らかく、
しかし少しもフニャフニャ揺れることが無く、表情にも変化はありませんが目線が鋭く、
「関節技」 や 「ハッケイ」 が恐ろしく鋭いので近くで見るとすごく怖いです。
一言でまとめると 「殺人拳」 です。

そんな 「殺人拳」 を放つ李先生ですが、どうも「犬」が苦手なようで、
以前折りたたみ椅子に腰掛けて私の套路を観察しているとき、
通行人の子犬がじゃれて李先生に飛び掛りました。李先生は

    「うひゃっ」

となさけない声を上げ後ろに倒れてしまいました。

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生徒達の環境はそれぞれ違いますし、仕事が忙しく練習時間がなかなか作れない生徒、
とても不器用な生徒などいますがなんどもなんども根気良く指導して頂けます。 
ただし、言うことを聞かない生徒、礼儀正しくない生徒には

   「お前、もう帰れや、もう来なくていい、来ても教えないしな」

と言って相手にしません。 

以前フィンランドかどこかの学生が李先生に指導を求めたのですが、
指導料を時間で細かく区切って提示して値切ったので一切相手にしませんでした。
その後、その生徒の中国のホストファミリーや中国人の彼女、学校の先生などが李先生を訪ね、
謝り、指導するよう説得に何度も来ましたが全く相手にしませんでした。 

民間武術家は商売人ではありません。ご注意を。


劉老師が北京に李老師を尋ねてこられました。
 
二人は大の親友なので二人そろうと、悪ガキの様にはしゃぎます。 
中国当代13名太極拳大師、馬虹先生はお酒を飲まれませんので、
地方に指導に行くときなど夜中に二人でホテルをコソコソ抜け出し居酒屋へ直行、
次の日の朝なぜかばれてしまいよく怒られたそうです。

劉先生と馬虹先生は同じ石家庄に住んでいらっしゃいますので、
馬虹先生の直接指導を16年以上受けておられます。劉老師の功夫はすごいので
知名度は自然に広まっていますが、とても謙虚でマイペースな老師なので
あまり有名になることには興味が無いようで

   「私はあんまり知名度を上げる宣伝とかには興味がないし、金儲けも別にどうでもいいなぁ。
   陳式太極拳が私の趣味みたいなもんかなぁ、いろんなところで指導してほしいとの
   誘いがあるけど石家庄には友達が多いから離れたくないなぁ。」

とビールをあおりながらおっしゃいます。
劉老師と李老師は一緒に修行されていた仲なのでお互いの実力をとても尊敬し合っています。
そんな李老師がたまに

   「劉老師がもしめちゃめちゃ本気でガンガン鍛錬したらすげえレベルになると思う。
   劉老師はハッケイもすごいが、なにより関節技がすごい。」

と言います。

劉老師、李老師の陳式太極拳の講義を受けながら、頻繁に 「乾杯~!!」 
となるので酒に弱い人は講義内容を把握でません。
私はもちろん大丈夫ですが、やっぱり次の日二日酔いの頭を抱えながらの鍛錬となりました。
ちなみに李老師も二日酔い、劉老師はなんともないようでした。

最後に
   
   「理論を知るのも大切だが、本を呼んで強くなるわけではない、
   武術の基本は “食苦流汗” だ、とにかく一にも二にも鍛錬だな。」

とのお言葉でした。

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右から劉老師、筆者、私の先生 李老師、生徒1、生徒2です。
私が一番身長が高いのですが、一番顔が小さいでしょ?